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2018.04.07

盛岡整体 盛岡均整院のブログ33

【 人間が一番うれしいこと 】

     

人間が一番うれしいことはなんだろう?

長い間、ぼくは考えてきた。

そして結局、人が一番うれしいのは、

人をよろこばせることだということがわかりました。

実に単純なことです。

ひとはひとをよろこばせることが

一番うれしい。

     

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ やなせたかし

   

「それいけ!アンパンマン」などの作者として知られるやなせたかしさん(1919-2013)。

漫画家であり詩人であり絵本作家でありと様々な活躍をされた方です。

「手のひらを太陽に」の作詞者であり、放送作家をされたり、雑誌「詩とメルヘン」を立ち上げて編集長もしていました。

日本漫画協会の理事長を長く務めて、若手の後進育成に惜しみない協力・援助をしたしてきたやなせさん。

まさに「人をよろこばせること」をずっと実践されてきた方です。

2013年に94歳で亡くなられた時は、生前にやなせさんにお世話になった多くの方から死を惜しむ追悼の声があがりました。

 

 やなせさんが作った「アンパンマンのマーチ」は、子供だけではなく、大人にとっても深く考えさせられるものがあります。

      『 何のために生まれて   何をして生きるのか 

               答えられないなんて   そんなのはいやだ 』

・・・「アンパンマン」という作品は、最初は大人向けのものとして作られていました。

やなせさんは戦争を体験して、敗戦を境に正義と信じていたことがが反転したことにより正義とは何かと考えました。

「 逆転しない正義は献身と愛だ。目の前で餓死しそうな人がいるとすれば、その人に 一片のパンを与えること 」

そしてアンパンマンはそんな正義の象徴として描かれました。

また、自分より器量も能力も格段に優れていると思っていた弟が特攻隊で戦死し、自分が生き残ってしまったということから

「 なぜ自分は生き残ったのか、何のために生きるのか 」 と問うようになります。

その一つの答えとして、自分の顔を食べさせて、自分を犠牲にして誰かを救おうとするヒーローの姿があったのです。

      『 忘れないで 夢を   こぼさないで 涙

                だから君は飛ぶんだ   どこまでも 』   

戦争中は個人の自由というものがかなり制限されていました。

それに比べれば自由になったといわれる現代なのですが、それでも夢を持ちにくい時代であるといえそうです。

それは、社会構造のせいであったり、経済的問題であったり、社会の風潮などが影響されたりと様々な原因があります。

それであっても、子供も・・・そして大人もですが、自分で自分に「枷」をつけてしまい夢を忘れてしまうのは悲しいことです。 

      『 そうだ  うれしいんだ  生きるよろこび 

                  たとえ   胸の傷が  いたんでも 』

夢を追いかけて、何のために生まれ、どう生きるのか自分なりにわかるということはとてもうれしいものです。

しかし、生きるよろこびを得るということは、うれしいだけではありません。

そこには胸が痛み、こころが傷つくことも伴うものなのです。

社会で、人間関係の中で生きるということは、思いもよらぬ妬み・嫉み・僻みを受けたり、様々な悲しみに会うということです。

それでも、何故生まれ、どう生きるのかを問うことを人はやめるものではありません。

仏教のことばで「四苦八苦」というと、 「生・老・病・死」 の四苦の他に 「愛別離苦」 「怨憎会苦」 「求不得苦」 「五蘊盛苦」

の四つを合わせたものといわれています。

つまり、「愛するものと別れること」 が苦しみであり、

「怨み憎む者に会ってしまうこと (怨み合い憎み合ってしまうこと)」 が苦しみであり、

「求めているのに得られないこと」 が苦しみであり、

「肉体と精神が思うままにならないこと」 が苦しみであるというのです。

そんな苦しみの世界にいながらも、「生きるよろこび」を問い、追い求めてゆく。

そんな生きるための勇気をこの歌は教えてくれます。

 

先のことば 「ひとはひとをよろこばせることが一番うれしい」 に戻りますが、やなせさんはそこでこう言っています。

      『 長い人生を生きてきたが、星の命に比べたら、百歳まで生きたって、瞬時に消え去っていくのと変わらない。

        人間は宇宙的にいえば、ごく短い間しか生きはしないのだ。

        つかの間の人生なら、なるべく楽しく暮らしたほうがいい。

        それでは、人は何が一番楽しいんだろう。 何が一番うれしいんだろう。

        その答えが「よろこばせごっこ」だった。 』

      『 自分が描いた漫画を読んで子供たちがよろこんでくれる。

        その様子を見て、自分がうれしくなる。

        こうしてよろこばせごっこができることが本当に幸せだ。 

        ・・・あなたは何をして、よろこばせごっこをしていますか? 』

仏教のさとりの境地のひとつに「遊戯三昧」というのがあります。

晩年の良寛さんなどがその境地であったといわれています。

「ごっこ」=「遊戯」ととらえると、「ごっこ三昧」であることは、なんと幸せなことでしょう。

「よろこばせごっこ」を生きるよろこびとし、生活の指針として生きること。

それにより、豊かな人生を送ることが出来るに違いありません。

 

 

   

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