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君にまだ

言葉にして

伝えてないことがあるんだ

それはずっと

出会った日から

君を愛しているということ

　・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・　小田和正

今年の春に、盛岡で小田和正さんのコンサートに行きました。

私と同年代か、それ以上の方々で溢れる会場で、とても良い席で歌を聴かせていただきました。

今回のコンサートは、いつもよりもヒット曲の数々をじっくり聴かせるといったもので、とても素晴らしかったです。

小田さんの、歌に、言葉に、会場の皆さんが自分の思いを重ねているのがひしひしと伝わってきました。

歌によって元気と勇気を与えるその姿に、深く感動しました。

心身一如、身体を動かす原動力・活力は「こころ」であり、「こころ」は人そして言葉に大きく影響されます。

人のちから、言葉のちからといったものを改めて強く思いました。

・・・上の歌詞は小田さんの代表的な曲「たしかなこと」の一部です。

皆さんはこのことばを聴き、誰のことを思いますか。

私は、この曲のこのフレーズを聴くと、いつも息子のことを思いうかべます。

息子が生まれた日、立会い出産をさせていただきました。

妻は、３０時間以上の長い長い陣痛の末、我が子を産みました。

待たされて待たされて、二晩ほとんど徹夜した次の朝、やっと息子に会えました。

分娩の瞬間は、眠気も疲れも吹き飛ぶ、感動の瞬間でした。

その時を思うと、妻に感謝せずにいられません。

・・・その感動の「出会った日」から早や９年、息子も成長し「少年」になりました。

先月には、４年に一回の「少林寺拳法世界大会」が大阪で行われ、

岩手県（日本）代表として、私と息子との「親子演武」で出場してきました。

本人は緊張したと言ってましたが、なかなかしっかりとした動きで、満足する点数もいただきました。

産婦人科で、先生に取り上げられたその姿を思い浮かべ、今を思うと、とても感慨深いものがあります。

そして、これからも、君という生命に「出会った日」を、ことあるごとに思い浮かべると思います。

たいせつなこと、たしかなことを常に忘れないようにするために。