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2016.08.16

盛岡整体 盛岡均整院のブログ28

【 青春とは 】

      

青春とは人生のある期間ではなく、心の持ちかたを言う。

薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、

たくましい意思、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。

青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは怯懦を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。

ときには二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。

年を重ねただけで人は老いない。

理想を失うとき初めて老いる。

歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。

苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い、精神は芥になる。

六十歳であろうと十六歳であろうと人の胸には、

驚異に魅かれる心、おさな児のような未知への探求心、人生への興味の歓喜がある。

君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。

人から神から美・希望・喜悦・勇気・力の霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、悲歎の氷にとざされるとき、二十歳であろうと人は老いる。

頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、八十歳であろうと人は青春にして已む。

   

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ サムエル・ウルマン

 

サムエル・ウルマン氏(1840-1924)はドイツ出身のユダヤ人でアメリカに移住し、青少年の教育に力を入れた方です。

この有名な「青春とは(青春)」は氏が78歳のときに書かれたものです。

詩集は彼の晩年(1922年)に家族が出版した一冊のみだったらしく、そこにこの作品は収められています。

あの、マッカーサー元帥がこの詩を座右の銘としていたことでも有名です。

原題「Youth」というこの詩を作山宗久氏が訳し、日本でもさらに多くの人がこの言葉を座右の銘としています。

 

私も青年期からこの詩を知っていましたが、改めて「良いな」と思ったのは20年前の友人の結婚式でした。

新郎の上司(恩師?)と思われる年配の方が、この「青春とは」を朗々と読み上げたのです。

それまでざわついていた会場が静まり返り、一同、皆その言葉に聞き入りました。

これから新たなスタートを切る新郎新婦に、力強いはなむけの言葉であったと思います。

  

この詩が作者78歳の作品ということにも考えさせられます。

彼は若き日にアメリカに移住し、南北戦争を従軍として体験します。

その後、金物屋を開業しながら市の教育委員とエマヌエル寺院の委員になり、後にそれぞれのトップとなります。

生涯をかけて教育に力を注ぎつづけた氏が、「青春とは」にある情熱の人であったことは想像に難くありません。

  

前回の茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」でもお話ししましたが、いかに心を硬くさせず、やわらかくいられるのか・・・

生きた年の数だけ、失望や苦悩や様々な諦めなども経験していきます。

しかし、それでも理想を失わずに生きていけるのか。

驚異に魅かれる心をもち、おさな児のような未知への探求心をもてるのだろうか。

そして、いつまでも人生への興味の歓喜を抱いて生きることができるのでしょうか。

    

人生経験の分、人は時間が経って「知る人」となり、「大人」といわれる立場になります。

しかし、人生のより深いところを求めるならば、まだまだ未知のことだらけといえます。

日々を新たに思う心の持ちかた、そしていつでも未知の人生・未知の事・未知の人に挑むつもりで生きる姿勢。

そこに若さのエネルギーが湧き出す秘訣があると思います。

     

以前何かで目にしたのですが・・・

 「人生に馴れることは必要ですが、人生に狎れないでください」 

という言葉が私の記憶の中ににずっと残っています。 

「人生に狎れる」というと・・・経験からくる「馴れる」ことよりも、「なあなあになる」というマイナスな感じが強くなります。

人生に対しての誠実さや真摯な姿勢が消えた表現です。

人間はややもすると楽な方を求める、極端にいうと怠惰な方へと流れるものです。

      

「初めての時の新鮮な気持ち」というのは時間とともについ忘れがちなものです。

だからこそ、「初心忘れるべからず」という言葉を大事にする人が多いのでしょう。  

「刺激に慣れたから、さらに強い刺激を求める」では、欲望にきりがないように際限のない迷いに落ち込むことになります。

「新鮮さ」とはそのようなものではなく、いかに心の持ちかたをリセットし、「希望(目標)」をもち続けていられるか、です。

そして、そのためには「今、生きている」ということへの有難さや貴重さを感じているかということがポイントになります。

「生きている、生かされている」と思うこと、そして「感謝」の気持ちをもち続け生きること。

それが、一瞬一瞬を大切にして、日々を新たに生きる基となるのです。

  

  

※追記 (10月31日のコメントの返信とともに)  

     10月末に大分県で少林寺拳法の全国大会があり、私と相方の水沢の拳士の組も去年に引き続き岩手県代表        として「男子マスターズの部」に出場しました。  結果は昨年の京都での大会と同じく準優勝にあたる優秀賞、        2位をいただきました。  また、今年の全国大会は来年度にアメリカ・カリフォルニア州で行われる少林寺拳法         世界大会(4年に1回開催)の選考会も兼ねており、私達も日本代表に選ばれました。                       50歳も近くなってきた昨今、同じ志をもつ全国の人達との新たな出逢いがあり、人との輪がどんどん広がって          います。 来年にはアメリカに渡って世界の拳士達と競うという機会を得ました。                            日々変化があり、未知への探求心・冒険心は抱き続けています。  理想は失わず胸に抱いています。             さまざまな人、さまざまなものに支えられ、導かれています。  有難いことです。                           ・・・池田さん、こちらこそ大分では勉強になりました。 ありがとうございました。 またお会いしましょう。 松浦     

      

コメント

こんばんは。
大分の全国大会決勝でご一緒させていただきました大阪狭山道院の池田克信です。お名前で検索し、こちらにメッセージを送らせていただきました。申し訳ありません。
先生の演武を拝見し、たいへん勉強になりました。ありがとうございました。
また、お会いできる日を楽しみにしています。
(場違いな投稿失礼しました。削除して下さい)

  • 2016.10.31 00:59
  • 池田 克信

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