2013.06.24
【 姿勢について 】
姿勢の姿は形のことである。
勢いは、その形のもとである。
勢いの現われとして形がある。
整体というものは、形を正すことではなく、勢いを正すことである。
勢いによらない形は、生物の形ではない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 野口晴哉
野口晴哉先生(1911-1976)は「野口整体」の創始者であり、
当院で行う施術のベースとなっている「均整術」を創った亀井進先生と共に手技療法の研究をされた方です。
思い出します。 確か17年前の夏、東京の二子玉川にある整体協会をひとり訪ね、
野口先生の著作の殆どを買い求めた日を。(多摩川が流れる、とてもすてきな街です)
均整術の十二種体型学に通ずる『体癖』や、風邪は自然の健康法であると唱えた『風邪の効用』など、
たくさんの本がすごく面白く、とてもためになり、色々と学ばせていただきました。
その多くの著作のなかで、一番好きな「ことば」が先のものです。
生物が生きていく根本や、身体と心の関係をよく表している言葉だと思います。
ここでいう「勢い」とは、ホメオスタシス(生体恒常性)であり、自然治癒力であり、気血水の流れであり、
五臓六腑のバランスであり、脳とストレスの関わりであり、生きていくなかでの心理・精神状態であると考えます。
外側の「形」だけにとらわれず、そのような「勢い」を見つめ、正していくこと。
あるいは正しい調和の方へと導かさせていただくこと・・・
整体の世界の奥深さを感じます。
整体業を営む者として、もっともっと色々と学んでいかなくてはと思っています。
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